リレー小説CCさくら

爆愛 〜因業の彼方〜

(タイトルby蓬)

 

 

 

 

指宿がト・ロ・キャラットを絵にしてくれました!

有難う御座いまーす!!

 


21話  転生  by SHOCK.C

 

「にょーーーーっっっっ!!!」

「ぐぎゃぁー!!」

デジキャ○ットのようなトロの中に越前が入った!!!

「せっかくだから赤の扉をえらぶにょー!!」

「ぼげぁー!!」

ケロは凄惨な叫び声を上げる!!

 

一方正気に戻ったさくら。

越前憑依のため体が大きくなっていたのが元のサイズに戻ったが、

服がのびてしまっていた・・・。

「きゃーっ!」

「おおーっ!!」

ケロはさくらの淡いピンクの肌に興奮を隠しきれなかった。

(以下中略)

「ふぅ・・・あんしんですわ。」

さくらに新しい衣装を付けて上げたともよはひと呼吸した。

傍らには黄色い羽の生えた物体が血染めで倒れている。

「ともよちゃん・・・ひどいよぅ・・・」

「そんなことありませんわ。さくらちゃんが好きなんですもの・・・」

「ともよちゃん・・・」(何があったんだぁ!?)

(以下中略)

 

「にょにょにょにょにょにょー!!」

トロは突然わきに小動物を召還した!

「ぷちこだ!!」

「にゅー!!」

「ぎゃー!!」

 

とりあえず、エリオルを探しに行かなくてはならない一行であった。
続くのか?

 


原作漫画、8巻まで見ました。
さくらカード編に入りましたな。
講談社のクロウカードセットが欲しい……。

 

22話  解脱までの100マイル  by蓬

 

 ト・ロ・キャラットとぷちこは、友ヶ島のクリムゾナー達を引き連れ、秋葉原へ向かった。

「メイドじゃぁー」

「猫耳じゃぁ〜」

「ロリじゃぁぁっー」

 クリムゾナー達は何かに突き動かされるかの様に二人に付いて行った。

 秋葉原に到着したトロ達は、クリムゾナー達をstuffとして焼きビーフン屋を開店し、元傭兵の医者猫耳メイドの経営する、焼きビーフンを食べながら診断を受けられる店として盛況を極めた。

 

 ある日の事、色白の美少年がツリ目少年と一緒にやって来た。

「いらっしゃいませにゅ」

「えーと、焼きビーフン大盛り8人前と内科の診察お願いします」

 

「で、どうしたにゃ?」

「はぁ、最近いくら食べてもお腹一杯にならないんです。あと、時々記憶が途切れて何時の間にか違う場所に居たり……」

「先生、ゆきは治るんですか!?」

「う〜ん、胃下垂と多重人格症かにゃ〜」

 

つづく

 


ある日家に帰ると、机の上にバンダイのクロウカードセットが置いてありました。
素晴らしい……

 

23話  by指宿

 

「ええっ、胃下垂に多重人格ですか?」

ふ〜む、と元トロは焼きビーフンに手をつけながらうなった。

「せっかくだからレントゲンでもとるにょ〜」

 

 雪兎がレントゲン室に入ると、操作室から元トロが顔を出した。

「だいじょうぶだにょ、ゆっくりリラックスして……」

「せ、せんせい……そんなに……そんなにギャラリーがいたんじゃあリラックスなんてできませんよ〜!」

 そうなのだ、元トロの後ろには、台に横たわる雪兎を一目見ようと、桃矢をはじめとする雪兎ファンがわんさかいたのだった。

「まあ、細かいことを気にしていては将来はげるにょ。」

「細かい事じゃッ!!」

「ではでは、今週のびっくりどっきりメカ〜、ぽちっとな♪」

 X線が雪兎にふりそそぐ。

「ああ〜〜〜ッ!!」

 

つづきをよろしゅう〜

 


ながらくおまたせ。

 

24話  by SHOCK.C

 

「ぐわぁあぁぁぁぁぁああぁぁ!!」

ゆきとはX線を照射され奇声を発した!!

「ゆき!!」

とうやが叫ぶ!!

元トロは後ろの客に忠告した。

「あぶないにょ!覚醒するにょ!」

「ぐぐっ・・・おわぁぁぁぁあああぁぁぁぎゃ!!」

「ゆき!逃げちゃダメだ!!」

とうやが叫び続ける!!

ゆきとは遠のく意識の中で叫び続けた!

「逃げちゃダメだ・・・逃げちゃダメだ・・・うぎゃわぁぁぁ!」

元トロは汗を吹き払いながらX線覚醒中のゆきとを見守る。

「そろそろにょ・・・」

ゆきとの目が青く輝き始めた。

「出力120%!!」

「総員対ショック体制!」

周囲はサングラスをかける!

元トロは古代進になった!

「波動砲発射!!!!!!!!!!!」

バゴシュホウゥワワアアアァァァアァアァァアァァァア!!!!

「うわぁぁぁぁぁーーーーガミラス万歳!!」

 

あたりは静かになった。

目覚めた元トロは台の上の影を見た。

「・・・お前は・・・だれにょ・・・?」

煙の影のむこうで声がした。

「我・・・侵犯者「月」・・・さくらの部屋を侵犯する者なり・・・」

 

 つづけ!

 


せっかくだから、講談社の苦労カードセット買った如。
因みに私、さくらより知世様の方が好きデス。
だって、お切れになってらっしゃるんですもの。
逆に、さくらは全キャラ中で
かなり蓬ストライクゾーンを外れてる方だったりします(^^;
大運動会の時も、Cは「あかり最高だ」と言っておりましたが、
私はキレてるクリス様の方が好きでした。
しかも変な宗教の信者ですし。

 

25話  世界の定説  by蓬

 

「ゆきっ、どうしたぁ!?」

 X線で変化した為、不完全で見た目は雪兎のままであった。

「さくらの部屋を侵犯せねば……」

「おぉ、医学上前例が無い現象だにゃ。学会に報告するにゃ」

 

 友枝町。

「あ、雪兎君いらっしゃい」

 フラフラと木之元邸におじゃまする雪兎を、さくら父が出迎えた。

「侵犯せねーば」

「何だ? ゆき、うちに来たかったのか?」

 平均以上に様子がおかしい雪兎に、取り敢えず付いて行く桃矢。

「しんぱーん」

「おーいそっちはさくらの部屋、俺の部屋はこっちだぞぉ」

 構わずさくら部屋に侵入する雪兎。

 が、

 ガサゴソ…………

 部屋からは既に何かの物音がしていた。

「まぁ さくらちゃん、こんなブツを隠し持っていらっしゃったなんて。オホホホホ幸せ絶頂ですわ〜」

 さくら部屋では、先客の知世がさくらの私物を物色していた。

「お前、さくらの部屋で何してる!?」

「はっ、見付かってしまいましたわぁ!」

 と、知世が右手を挙げて合図すると、何処かに隠れていた黒服の怖いお姉さん部隊が桃矢達に襲い掛かって来た。

「やっておしまい」

 

続く

 


なんか久しぶりだみょーん。
とか思ったら、侵犯違いだぁ!
やったねパパ、明日はホームランだ!

 

26話  by指宿

 

 知世のボディガード達は、どこからともなく銃をとりだした。

 ガガガガガガッ!!

 雪兎に向かって、躊躇なく発砲する!

 「ふっ、こんなもの……」

 雪兎の背中から、体を守る様に羽根が現れる。

 「ゆき!?」

 恋人(自称)の変化に、動揺を隠せない桃矢。

 「私はさくらの部屋を侵犯するもの……このようなもので私を阻めると思ったら大間違いだッ!」

 そう言って、知世に向けて雪兎…いや、月は氷柱を放った。

 そのとき!

 「シールド!」

 氷柱は、知世に届くことなく砕け散った。

 「まあぁ、さくらちゃん!」

 そこには、硬い表情をしたさくらが立っていた。

 

 続く?

 


そろそろ完結しますぞ。

 

27話  六道輪廻  by蓬

 

 そんな訳で、雪兎が人間じゃない事が判明してしまった。

「僕は、人間じゃなかったんだね……」

「ゆき……」

 桃矢は傷心の雪兎の肩を抱き、深夜の寝台特急『北斗星』に乗り北国へと消えて行った――

 

「よし、住む奴いなくなったから、雪兎の家の土地を転がして儲けるで〜」

「駄目だよケロちゃん、土地を転がすだけで儲かったのはずっと昔の話なんだよ」

「何やと〜!? 暫く眠ってる間に時代は変わったんやなぁ」

 その日からケロちゃんは猛然と土地関係の財テクの勉強を始めた。

 ケロが、「ナニワ金融道」に出て来そうな不条理な中小企業の社長や皮膚に模様がある人達と仲良くなったりして、さくらは平均以上に怖い思いをしたが、ある日書類を調べていたケロは気が付いた。

「むぅ? あの土地はエリオル名義になっとるで〜」

「ええっ!? 何でー?」

「……ちゅー事は……そうか、そういう事やったんか……」

「なに? どういう事なの?」

「……雪兎はエリオルに囲われておったんやな……」

「ほぇ〜!? そ、そんなぁ!」

 

つくづ

 


 

『つくづ』ってなんですか(笑)
次完結ですか〜…なんとなく寂しいデスね。

 

28話  2号さんのツクリカタ  by指宿

 

「雪兔さんがエリオルくんに囲われてたなんて……」

 堅い表情でかぶりをふるさくら。

「さくらちゃん……」

 ともよはそんなさくらの肩をやさしく抱いた。

「いいのですわ、人に頼って生きるということは、一つも恥じるべきことではありませんわ」

 にっこりと微笑みながら話かける。

「知世ちゃん……うん、そうだね、そうだよね!
 わかった。これからは私、ともよちゃんのお世話になって生きるよ!!」

「なんでやねん〜〜〜!??」

ケロの関西仕込みのツッコミが炸裂した。

「だって!知世ちゃんはお金持ちだよ?
 2号になれば一生楽して暮らせるじゃない!」

ガッツポーズで夕日に向かうさくら。

「まぁ、さくらちゃんv遂にわたしを受け入れてくださるのですね〜vv」

知世は知世で、嬉しさのあまりにあっちの世界にいってしまった。

「さ、さくらぁ〜…それでホントにいいんか…?」

ケロの問いに満面の笑みを浮かべて、さくらは答える。

「うん!絶対にだいじょうぶだよ!!」

 

ヅヅク

 


 結局、続きのストーリーの投稿が全く集まらないので、
 原作漫画も完結した事ですし、ここらで完結させてみようと思います。
 皆さん今まで有り難ふ、ワシらの友情は永遠じゃあ。
 それにしてもまあ、私も何時の間にか単行本全巻と苦労カードセット買ってましたよ。
 最初は雪兎しゃん&ケロ萌えでしたが、
 今はお兄ちゃん&知世様萌えデス。
 お兄ちゃん、影からお母さんの様にひっそりと見守ってる所が最高デス。

 そういえば、メイリンは原作漫画には出て来ませんな。
 あと、ミラーがお兄ちゃんにリボン貰う話も。

 

最終話  奈落の愛  by蓬

 

 そんな風に雪兎エリオルに囲われてる説を誤信してしまったさくら達であったが、その後、苦労カードを全部集めたり、さくらカードにコンヴァートしたり、エリオルの魔力を分裂させたり、文化祭で雪兎さんに告白したら非常に遠回しに「君より お兄ちゃんの方が好きだから……」と言う様な事を言われて振られたりした。

 

 クロウ騒ぎも収まった今、実はまだ雪兎への未練が残っていたさくらの脳裏に、かつて知世が口にした言葉が焼き付いていた。

 

 回想シーン(7巻161ページ)

『私は……大好きな方が わたしと両想いになるより幸せなことがあるなら、ずっとそのままでいて欲しいですわ』

『それって、好きな人に好きになってもらえなくてもいいってこと?』

『もちろん 好きになって頂ければ嬉しいですわ。でも、わたしには 大好きな人が幸せでいて下さる事が一番の幸せなんです』

 

「雪兎さん……私が雪兎さんの一番じゃないのなら、せめてお兄ちゃんと幸せになって……」

 

 都内のハッテン場(ホモの方々の出会いの場)にて――。

「お兄ちゃん!」

「おわっ、さくら!? な、なんでここに来てるんだ!?」

「お兄ちゃんこそ どうしてこんな所にいるの?」

「それは男を漁りに…いやそうじゃなくて、えーとバイトだバイト」

「何のバイト?」

「うぐっ、それは、あの、うー……」

「雪兎さん、この頃お兄ちゃんの様子が変だって言うから興信所まで使って調べてみたら……」

「興信所? そんな金どうやって工面したんだ?」

「知世ちゃんに出してもらった。私、今 知世ちゃんに囲われてるの。……って、そんな事より!」

「…………」

「雪兎さんというものが有りながら、こんな事してるだなんて……」

「……さくら、実はな……」

 そして桃矢は、自分が何故ハッテン場通いをする様になったのかを話し始めた……。

 こういう事はどうしても受け側の方が辛いので、雪兎の体を気遣って桃矢はどうしても抑えてしまう。でも、それでは欲求不満がつのるばかり。しかしその欲求不満を雪兎にぶつける事は出来ない。そのジレンマの結果が、桃矢のハッテン場徘徊の理由であった――。

「お兄ちゃん……雪兎さんの体を気遣ってハッテン場に通っていただなんて……。
 分かったよお兄ちゃん! 私、雪兎さんとお兄ちゃんの為に何とかするよ!」

 さくらは桃矢の愛の深さに感動し、涙ぐみながら拳を突き上げて宣言した。

 

「レリゃーズ!!」

 家に帰ったさくらは、ミラーのカードを封印解除した。

「どうなさいました?」

「あのね、お兄ちゃんが欲求不満だからね相手してあげて欲しいの」

「…………」

 ミラーの顔に羞恥と嫌悪と幽かな期待の混じった表情がさす。

 カードの身であるが故に今までそういう事には殆ど無縁であったが、過去に酔ったクロウの相手をした記憶が一度だけある様な気もしたが――

「わ、私にお兄様と秘め事をしろと……?」

「あ、そういう意味じゃなくてー。お兄ちゃん ノーマルじゃないからー……」

 

「ちょ、ちょっとは休ませ……ぶぐぅ!!」

 さくらの部屋の隣の桃矢の部屋から、若い男の呻き声と肉体の軋む音が聞こえて来る。

「桃矢、今まで僕の体を気遣って抑えていただなんて……。でももう我慢しなくて良いんだよ」

 桃矢は『4人の』雪兎に同時に攻められていた。

「お兄様、次はわたくしが……」

「うっ……ヒぎィッ……」

 さくらはミラーに雪兎の姿をとらせた後、ツインのカードで本物の雪兎とミラー雪兎をそれぞれ2つにし、本物も含めて計4人の雪兎を揃えた。そして、一斉に桃矢の相手に向かわせたのだ――。

「お兄様、次はこのアイボ(sony製)を……」

「駄目だよミラーさん、アイボは高いんだからプーチ(SEGA製)にしとかなきゃ」(←雪兎)

 何故かミラーは知世から家電プレイを教え込まれていた。

 

「よっしゃあ、4人かがりでローテーションを組んで24時間攻めて攻めて攻め続けるんやぁあ!!!」

「お兄ちゃん、これなら欲求不満にもならないし、雪兎さんと幸せになれるね……。
 幸せになってね……。お兄ちゃんは、雪兎さんの一番なんだから……」

 さくらは、嬉しそうでありながらも何処か悲しそうでもある顔をすると、目尻の涙を指の背で拭った――。

 

 

 完