第5章 角ちゃんの作り方 衣服詳細編


服の型紙・作り方詳細です。
全て、フォビドゥンゾーンのグラマラスタイプ素体の体型に準じて作りました。
オビツ・ボークス系の素体なら、大体合うと思います。

いずれも、原則として縫いしろは省略されていますので、
布を切る時は、忘れずに縫いしろを確保しましょう。

また、いずれもダーツを入れる必要があります。
まずは型紙に沿って切って縫ったら、余った部分を摘まんで縫いましょう。

前の合わせや スカートの腰には、スナップ・マジックテープ・ゴムヒモ等をお好みで使って下さい。



◆白い服
 (布選択・型紙・縫製 ス大先生)
 (2着目の縫製 蓬)
 

 「柔らかくて、少し伸縮性のある布」(どういう名称で売ってたか失念)で作りました。
 
 

 ス先生の型紙を、そのまま300dpiでスキャナで取り込んで画像化しました。
 300dpiで印刷すれば、そのまま使えます。
 背景は1mm四方(太線は1cm四方)の方眼紙です。
 左から、ソデ(曲線が付根)・前身頃(左側が中央)・後身頃(右側が中央)です。
 ソデ以外はビニール製なんで ちょっと色が薄いけど何とかなるじゃろ。
 スソは、長めにとってあるので、他の部分が完成してから、適度な長さに切り揃えて下さい。

 前の合わせは、マジックテープかプラスチック製薄型スナップで。
 




◆茶色いソデ
 (布選択・型紙・縫製 いずれもス大先生)
 (2着目の縫製 蓬)
 

 予め一方向にシワが寄りまくった薄手の布で作りました。
 ユザワヤで「ビンテージワッシャー」という名前で売ってましたが、
 ぐぐっても同様の布が出て来ませんね……。
 
 

 大体、6cm×11.5cm位の長方形(これは縫いしろ込みの大きさ)に切って、
 筒状に縫います。

 角ちゃんのソデが、服内部で一体どうなっているのかは
 各人の様々な見解・妄想があり定説は存在しておりませんが、
 ドールとしては着せた時に厚ぼったくならない様に肩までしか作らず、
 左右のソデ同士をゴムひもで繋いで、ずり落ちを防止しました。
 白い服を脱がすと、背中は こんな感じ。
 




◆スカート
 (布選択・裁断 ス大先生  縫製・勝手にダーツ入れ 蓬)
 (2着目の縫製 蓬)
 

 割と簡単ですので、型紙はありません。
 長方形の布を筒状にしただけだと、腰の部分で布が厚ぼったくなるので、
 腰部分でダーツを入れると良いです。
 ソデと同じ シワの寄った布で作ったので
 ダーツが直線でも問題ありませんでしたが、
 普通の布で作る場合は
 ダーツをもっと曲線的にするか、
 扇型の型紙にしてフレアスカートにする等した方が良いでしょう。

 腰を止めるのは、スナップよりゴムひもの方が色々余裕があって良いと思います。

 大体こんな感じです。
 ↓
 




◆骨愛2 黒魔法少女バージョン マント
 (布選択 ス大先生)
 (型紙 ネット上で入手)
 (縫製 蓬)
 

 フェルトで作りました。

 型紙はネットで探しました。
 「マント コスプレ 型紙」で ぐぐると、コスプレ用のマントの型紙が幾つか出て来ます。
 今回は、このサイトマントの型紙を基に作りました。
 人形サイズに縮小して作るだけ大丈夫でした。

 胸元の赤い宝石は、手芸店で買ったプラスチック製の飾りを縫い付けました。
 




◆骨愛2 黒魔法少女バージョン ローブ(と言うよりワンピース?)
 (布選択 ス大先生)
 (型紙 上半身:白い服のを流用  下半身及び結合:蓬)
 (縫製 蓬)
 

 伸縮性のある布で作りました。(どういう名称で売ってたか失念)
 
 

 上半身は、ス先生の白服の型紙を流用しました。
 タートルネックなんで、首の部分を上に伸ばしておきます。
 下半身は(前後合計で)180度の扇状の型紙を作り、
 腰の位置で、上半身と繋げます。
 布に、上半身・下半身を一体にした線を引いた状態が、これ(前部分後部分)です。
 黒布に白チャコペンで線を引いた物を、そのまま300dpiでスキャナで取り込み、ネガポジ反転しました。
 300dpiで印刷すれば、多分そのサイズのまま使えます。
 スキャナに収まり切らないので スカートが一部欠けてますが、扇状なんで適当に補完して下さい。
 着る為の切れ目を作るため、後半分の型紙は左右で2分割した方が良いです。
 スカートのスソは多少長めにしてあるんで、適宜切り揃えて下さい。

 ソデも、白い服の型紙を基にします。
 型紙のソデ口側を延長し、ソデ先に行くほど太くします。
 布に、線を引いた状態が、これです。
 これも、布を そのまま300dpiでスキャンしてネガポジ反転しました。
 左側がソデ口、右側が付根(右にある青い半円が白服の型紙)です。
 これも、多少長めにしてあるんで、適宜切り揃えて下さい。

 このまま縫うと、魔導師チックにブカブカのローブになります。
 ピッタリ密着する方が良い場合は、適当にダーツ入れたり絞って下さい。
 「ソデの付け根の 下端の点」と「スカート上端の弧の 端の点」を線で結び、
 それで縫ってみると、上半身ピッタリになりました。

 首から腰まで、背中に切れ目を設け、チャックを付けます。
 大分長い距離なので、マジックテープやスナップより、チャックがええかと。
 




◆道具類
 あると便利な道具類です。

・ほつれ止めピケ
  布の端に塗ると、固まってほつれを防いでくれる液体です。
アルコールにナイロンが溶かしてあり、
塗るとアルコールが揮発してナイロンで固まる原理みたい。
これにより、端の折り返し処理をある程度省けます。
厚ぼったくなりがちなドール服には便利です。

これは本来ドール衣装用ではなく、一般的裁縫用品です。
裁縫箱にあると 色々使えて何かと便利かと。

・マジックテープ
  アゾンのが圧倒的に薄くて良いです。
ただし、布と接着する為の粘着面は弱いので、
糸で縫いつけてしまうと良いでしょう。

・スナップ
 
 
金属製の普通のスナップは、探せば5mm位まで小さいのがあります。
しかし、プラスチック製の薄い物の方が 目立たなくてベターです。
透明と黒があり、アゾンのラインナップにもありますが、
手芸店にも別メーカー(OEM元?)のが置いてあります。 
ただし、プラスチック製のは はめ込みがかなりキツイので、
凸の方をカッターで少し削ると程よく緩くなります。

・チャック
  普通のチャックだと硬くて、服の柔軟性にも影響します。
アゾンのチャック(YKK OER の刻印あり)だと小さくて柔らかくて大変よろしい。
ただし、すっぽ抜け易いので取扱注意。
上端に抜け防止の糸球を作っておくと良いでしょう。